2022年8月1日月曜日

破傷風体験(疑い)記① 現在進行中

日曜日, 久しぶりに別荘兼農場のメンテナンスのため, 日光に赴いたのですが, 

その際, 雨の中作業したことが祟ったのか, 

泥だらけの軍手を貫通してタラノキの棘が手の甲に刺さってしまった(以下, 「第一創傷」という)...


その瞬間の痛みはイラガやサボテンの比ではなかった.

なにしろ, タラノキの棘は, 根本が直径2mmを超え, 長さは4cm近くにもなる.


受傷当初の私といえば, イラガなどに刺されたものと思い, 

抗ヒスタミン薬であるデスロラタジン(デザレックス)を服用したのだが, 

さほど痛みも続くことなく, まあこんなもんかと思っていたわけです.


その後, 軍手を取ってみると, 第一創傷とは別に, 

第四中手骨の中程より少し下から出血していることが見てとれた(以下, 「第二創傷」という).

これは先のタラノキが刺さった場所とは全く離れており, 思い当たる節はなく,

大した出血量でもなかったため, エタノール入りのウェットティッシュで拭いて済ませた.


愚かなことに, 私は, これらの創傷が発覚してもなお, 再び泥だらけの軍手をはめて

作業を再開した...


翌日, 仕事のため登庁してみると, 手に痒みがあり, 第一創傷はほぼ同心円状に直径4cm超の発赤, 第ニ創傷の部分に肥厚感があることがわかった.

昼過ぎになると, 第一創傷部には特に変化はないものの, 第二創傷部は, 明らかに炎症が増悪していることがわかった.

さらに, 15時くらいになると, 第二創傷部を中心に, 指を曲げることが困難となり, 短掌筋にも炎症が広がっていることが感じられた.


そこで, 仕事が終わったら病院に行こう...これは破傷風かも知れんぞと思うようになり,

18時ごろ, 職場近くの内科を訪れたところ, 外科に行くよう指示され, 整形外科を受診した.


整形外科では, 1時間ほど待たされ, 問診のほかエコーを撮ることとなった. 医師には破傷風の予防接種から20年ほど経過していることを伝えたが, 特に破傷風の懸念を示されることはなかった.

医師は, 第二創傷について, 虫刺されではないかと言い, 出血があったので虫刺されではないのではないと反論してみたものの, とりあえず3日ほど腫れが引かなければ再度受診するようにと指示を受けた.

処方薬は, ①抗生物質としてセフジニル(1日300mg), ②抗炎症・鎮痛剤としてロキソプロフェンナトリウム(1日180mg), ③これらの薬剤の副作用の緩和のためテプレノン(1日150mg)...が処方された.




セフジニルは, ブドウ球菌やレンサ球菌などによる深在性皮膚感染症に適用があるとされるものの, 破傷風菌Clostridium tetaniなどの嫌気性桿菌にはほぼ効果はないとみられます.

そうすると, 医師としては, なんだこいつ破傷風破傷風と騒ぎおってヒステリックなやつめ...という内心を抱いていたと思われます.

実際, 冷静になってみると, 破傷風の潜伏期間は3日~2週間程度とのことで, まだ慌てる時間ではないということになります.

もちろん, 複合感染のリスクはゼロでないものの, もう少し静観したほうがよいということでしょう.

ではまた(生前香典お待ちしております).

 

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