「テコンダー朴」という漫画を御存じだろうか.
いわゆる人権派の漫画であり,日本で虐げられる在日外国人の日常を描いた作品である.
「テコンダー朴」には,(このblogは漫画村ではないので,荒い画像のみ掲載するが)このようなコマがある.
上段は,竹中平蔵という派遣会社の経営者が,労働者を押しつぶす場面を描いた風刺画である.
よくみると,「LOW WAGES」「HIGH RENT」などと書かれている.
直訳すれば,「低賃金・高い家賃」となり,意訳としても同様である(ここでいう家賃とは社宅の費用や光熱費である).
この原典は,1894年に米国で発生したプルマン・ストライキ(Pullman Palace Car Companyという鉄道車両製造会社に対してARUという鉄道系の労働者団体が行った)の際に描かれたものだとみられる.
下段右側は,竹中平蔵と前澤友作(宇宙飛行士・経営者)が協力し,労働者から現金を搾り取る場面が描かれている.
この原典は,1896年に,スイスの政党であるスイス社会民主党(Sozialdemokratische Partei der Schweiz = ゾチアデモクラティシェ・パルタイ・デア・シュヴァイツ)の広報誌であるとされるDer neue Postillon(デア・ノイエ・パスティロン. なお,Der Postillonという露悪なウェブサイトとは無関係)に掲載された風刺画であるとみられる.
なお,原典にはドイツ語で「Sammelbecken des Kapitalismus(ザーメルベッケン・デス・カピタリスムス)」すなわち「資本主義の溜め池」と書かれているが,「テコンダー朴」にはそのような文字列は見当たらない.
最後に,下段左側は,鞭を振るう竹中平蔵が奴隷から子供を収奪する場面が描かれている.
この原典は明らかでないが,プランテーションの経営者とみられる鞭を振るう白人男性の服装が英国式のものとみられることから,米国で描かれたものとみられる.
調査の結果,よくわからず「調べてみましたがよくわかりませんでした. いかがでしたか.」の如き状態になったのは甚だ遺憾である.
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