2018年6月17日日曜日

ブラックライトと不可視インク観察のススメ

民工のみなさま, ニーメンハオ!
今日は不可視インクの話をします.

不可視インクとはその名の通り, 普段人間の目には見えないけれど, ある波長(色)の光を当てたときだけ人間の目に見えるようになるインクのことです.
たとえば, 郵便物に使われているのが「ユーロピウム錯体」という物質を使った不可視インクです.


もしかしたら民工のみなさまも小学校の頃に「シークレットペン」のような玩具を持っていたかもしれません.
この不可視インクも同じようなものです.
ただし, 郵便の不可視インクはレアアースであるユーロピウムを含むため遥かに高価であると推測されます.
なぜわざわざ高価なものを使うかと言えば, 「波長分離性」がいいからです. 人間だって青色と紫色を一瞬で区別できないように, 機械(処理システム)にとってもブラックライトを当てたら赤く光るほうが楽に処理ができるということです.



銀行の通帳や,



クレジットカード,




紙幣や,




パスポートなんかにも使われています.

最近では蛍光と言っても, よりエネルギーの小さい波長の光を出してくるような蛍光体だけでなく, アンチストークスシフト蛍光体やTTAアップコンバージョン蛍光体と呼ばれるような赤外線を可視光や紫外線に変換する蛍光体も販売されています. 
アンチストークス蛍光体はサンプルを持っていますので興味のある方はご連絡を
それでは.

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