ボスニア紛争を題材とした反戦映画, Ničija zemlja(ニチャ・ゼムリャ = 英 : No Man’s Land)をみました.
ネタバレになるとちょっとアレなので内容についてはあまり言及しませんが, このボスニア紛争はセルビア人とボシュニャク人(スラブ系イスラム教徒), クロアチア人らによる民族紛争です.
劇中ではこんなものが出てきます.
これはおそらくスルプスカ共和国軍で, 彼らは同じセルビア人の国であるユーゴスラビア製の武器を持っています.
この地雷が気になって調べてみたのですが, どうやらこれはPROM-1というユーゴスラビア製の跳躍地雷(踏まれると本体が空中に飛び出してそこで起爆する)のようです.
本物のPROM1は下のようなものでちょっと大きさが違いますが, 劇中の「あるシーン」で使うためにこのような太い形状にデフォルメしたのでしょう.
この地雷は羽根のような部分の下についた金具が安全装置になっており, 上のピンはワイヤを付けて引っ張るときに使うものです.
ワイヤトラップでは3kgの引張りで起爆し, 通常の踏んだときに起爆する動作では9kgのものが乗らなければ起爆しません.
国際連合保護軍 UNPROFOR のフランス兵や爆発物処理の専門家としてドイツ兵も出てきます. UNPROFORにはアメリカと日本・中国・韓国以外の主要国のほぼすべてが人員を派遣しています.
しかしながらボスニア紛争の調停に向けた積極的関与をする国は実質皆無で....(ここからはネタバレになるので)
とまあ素晴らしい映画でした.
最後のシーンは反戦映画としては完璧だと思います.
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