2015年12月7日月曜日

K9ガラスとは何者なのか...というお話

天体望遠鏡を自作するにあたり

一年ほど前, 中国より輸入したレンズのことをふと思い出して

素材はなんだったかなあとなったのですが, K9ガラスという聞きなれないガラスでした.

このK9ガラス, 中国ではかなりメジャーなもののようであります.

いろいろと調べてみましたが, 日本語の情報は"クリスタルガラスであるらしい"

ことを除けば皆無.....

そこで英語でさらに調べてみたところ, どうやらK9ガラスとはBK7のことらしいのです..

BK7といえば日本でも相当にメジャーな光学ガラスです.

特殊用途を除けばほとんどの光学機器のレンズはBK7といっても過言でないでしょう.

しかし, わざわざ名前を変える必要があったかという疑問は残りますが....

もともとBK7はSCHOTT社が開発したものとのことですので....(察し)かもしれませんね


参考までにBK7の諸元は以下の通り

*CTE (熱膨張係数) 7.1x10^-6/℃

*refractive index (屈折率)
365nm -> 1.54
532nm -> 1.46
589nm -> 1.52
650nm -> 1.46
780nm -> 1.51
1064nm -> 1.51

*Transmittance (透過率)
近紫外領域から近赤外領域にかけて一様におよそ93%

2 件のコメント:

  1. て、ことはタダのガラスだってことですね。EDなどではなく、、、

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    1. タダのガラスというと一般的な認識ではソーダライムとかになりますので, そこらへんとはちょっと違うかもしれません。

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